防災・減災を考える

被災した経験を知らない方々に情報を共有すること

地震がきたらの常識と非常識

 突然、地震がきたら、皆さんはどうしますか?
 机やテーブルの下に避難し、揺れが収まるまで待つと教わっていませんか。これは私からすると、ある意味、生き残る機会や確率を低くしているように思えます。
 まずは、避難することが第一だと思います。一軒家だと、数秒から十秒くらいで、屋外に出れます。縦揺れで机の下に隠れて、銃秒後に大きい横揺れがきて、周りの物が落ちてきたり、倒れてきて、逃げられなくなったりしたら、すごく後悔しますよ。
 他にも、天井や上の階が崩れて落ちてきて、出られなくなる。幸い出られても、玄関等の扉が歪んで開かなくなっている。上からの重みで、机やテーブルの脚が耐えられなくなる。または、床にめり込んで、結局潰されそうになる等、危険性をあげればたくさんあります。

 それから、もう多くの人は理解していると思いますが、柱が多い、トイレに逃げ込むのがいいと昔の人は言っていましたが、これも、倒壊しそうになると、逆にどこにも逃げられなくなるので、かえって危険だと非常識になっていますね。

 他に、アパートやマンションの屋外用の非常用階段で逃げるというのも危険です。常に風雨にさらされて、鉄製の階段が錆びで壊れやすくなっていたり、建物から外れ、外れてしまうかもしれません。
 少しでも、安全な階段を駆け下りましょう。慌てず転ばないように。そうすれば、揺れていても、あまり怖くありません。降りることに夢中になっているはずですので。
 ビル等の場合は、上から看板や割れた窓ガラス、壁等が落ちてくる危険性があります。そこさえクリアすれば、安全です。
 これは、日頃、歩道を歩く時も、上から何が落ちてくるか分からないので、なるべく建物から離れて歩くことをお勧めします。
 私は、3人で歩いていたら、上からスパナが落ちて来たことがありました。工事をやっていたようですが、上を見ても、誰もいません。そりゃ、姿を見せられないでしょう。当たっていたら、大変なことになりますから。いずれ、過失なのかいたずらなのか分かりませんが、建物より2~3mは離れて歩きたいものです。